山崎浩自主出版の最大の悩み

山崎浩

今回のタイトルはいささか、いかがなものかと思うのですが…。
大体、うちだけじゃないですから、この悩みを持っているのは…。
そう、部数です。以前に比べて小部数でも安く印刷してくれる業者が増えましたが、1冊あたりの印刷のコストというものは、部数によって決定します。
たとえば、通常出しているカラー本は、当時と物価が違うので一概にいえませんが、過去に出た商業誌バージョンと比べると約3倍の価格になります。ところが数千部単位で出せたら、それこそ頒布価格を半額程度に下げることも可能になります。
でも、仮に今の時点で数千部発行したら、1冊あたりの印刷コストは下がっても、発行部数と連動して売れ行きが上がるわけではありませんから、在庫が残る分、返ってコストが上がってしまう結果に終わるわけです。
なるべく安い値段でファンのみなさんに提供したい。でも在庫は置き場所が大変!
発行部数の読み違いで在庫が残っている本がある一方で、部数を控えめに設定したばかりに、あっという間に売り切れてしまったなんて本もあります。
いずれにしても増刷にしても、商業出版単行本の再版にしても、手探りになるんですよ。売れ行き予想と無関係の部分で、とにかく自分たちの読みたい本や人に紹介したい本を優先している部分はありますが、読者のみなさんが何を欲しがっているのか、知りたいです。
メールによるリクエストをいただけたら、新刊予定や増刷のヒントにしたいと思っています。それではよろしく!

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