山崎浩さんのイラストを“いい色”に復元!

山崎浩

マンガの原稿が仕上がると、マンガ家のみなさんはコピーを撮ります。
万一のときのバックアップのため、回想シーンでの流用のため。連載時の背景やキャラクターなどのつじつまあわせ…といろいろ用途がありました。
一方、カラー原稿は、ポジフィルムを撮影しないと原版に耐えるグレードになることはほとんどなく、時間コスト両面から諦めるのが通例でした。
せいぜい、次回の参考程度の役目にしかならないと思いつつも、カラーコピーを撮るくらいが関の山でした。
ちょっと前まではカラーコピーの精度なんてそんなものでした。
山崎さんのカラー原稿をコピーすると、日焼けしたように色あせたものしか残せなかったのですが、それでもないよりはましでした。
そうカラー原稿が残っていないし、再録にふさわしい原版が見当たらない場合どうするべきか。カラーコピーの黄色くなった肌はきちんと出せるか。
とりあえず、パソコンのスキャナで取り込んで見ると、意外にきれいです。
さらに先日新聞に載っていた凸版印刷の「いい色」というおもしろいサイトをみつけました。
ピントの合わないデジタル写真などを自動補正で美しくできて、肌色の補正もお手の物だとか。ためしに加工を試みました。
凸版さんの技術力の宣伝のための無料サイトですが、下手な画像補正ソフトより使えますね。再現実験を行なったイラストは何かに使えるかどうかは未知数です。

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