山崎浩さんの住む“なんにもないトコロ”

山崎浩

成田に引っ越した山崎さんを訪ねたHIROSHIの第一声は“なんにもないトコロ”(笑)でした。
それに対し、山崎さん「人間にはふた通りあって、いいところと感じるか、なんにもないところと感じるか。それで、キャラクターがわかる」というところでした。
『ふしぎふしぎ』第19話の少年・少女たちも“なんにもないトコロ”といってたじゃない。
そんな言い訳をいいたいところですが、どうやらぼくには“ふしぎふしぎ”目が備わっていないみたいです。残念!
そんなぼくでも、何度か訪ねると、成田のおもしろさがわかってきます。
まず第一の顔は観光地。観光客相手の商店街なので、みやげもの屋が立ち並び、造り酒屋、うなぎ屋に蕎麦屋…という昔ながらの日本の風情を感じます。
第二の顔は、空港が近く、外国人が多い街ということです。
ちょっとおもしろいパブがあったり、トルコ料理店があったりと、無国籍感もいっぱい。
大半のお店は夕方早めに店じまい。山崎さんいわく“寺時間”。昼夜融合生活をしてるぼくらとはまったく次元の違う健全な町という気もします。
それどころか、どうやら、正月や節分など人出の多いときだけ営業して、それ以外の時期は閉まっていることが多いお店もあることにも気づかされました。
日本中が均質化しているよりも、ほかと違う町があるということのほうが、素敵なのかもしれません。

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