山崎浩自主制作本のポリシー

山崎浩

他人に自分のポリシーを高々と宣言する…典型的な現代っ子の割に自己主張が不得手なぼくには不向きな作業です。
ワンダーワンダーと山崎浩プロジェクトにポリシーというほどのものはありませんが、こだわっている部分はいくつかあいます。
【1】赤字が膨らむのは望ましくありませんが、適度な頒布価格でファンのみなさんに山崎さんの作品をお届けしたい!
【2】ぼくも生活がかかっているので無尽蔵に時間を使えませんが、可能な限りよいものを作りたい。(これは誰のためにということでなく、自分が欲しいからです)
【3】本を作るのが好きだから、楽しくやりたい。(これもエゴかもしれない)
【4】増刷するぐらいなら、一作でも多く山崎さんの埋もれた作品を本にしたい。
…とまあ、こんなことがあげられます。
予算面はともかく、在庫管理と即売会スペースの問題もあって、ワンダーワンダーも山崎浩プロジェクトも基本的には、刷った本が売切れたら増刷する気はありません。
そんな折ですが、5/5のコミティアは『どきどき1』の新装版を出します。
これは、『どきどき』がワンダーワンダーの最初のオフセット(正確には軽オフですが…)ということで、部数を抑えたことが大きな原因です。
実は当初、『どきどき3』の準備をしていたのですが、1〜2の増刷の要望はありましたし、品切れ後すでに2年が経過しています。3巻を初めて手にした読者から1〜2巻の品切れへの落胆が容易に予想できたということです。
おまけに、3巻はオールカラーですから、頒価を下げるために、1〜2の倍の部数を印刷することになりそうです。(当初、オールカラーの本を出す予定はありませんでした)1〜2を持っていないから、3は様子見という読者も出てくるかもしれない…ちょっと恐怖でした。
それで、迷いに迷って新装版の制作に入ったわけですが、オールデジタル化に失敗したものの、かなりあれこれ、手を入れているので編集作業は大変でした。
印刷所を切り替えた関係で、コストをあまりかけずにカラー表紙と口絵が可能になり、少し増ページして山崎さんのミニギャラリーを入れたのが一番の売りでしょうね。あと、印刷のかすれや汚れのあった部分にもかなり手を入れて改善しました。
方針をちょっと転換するなら、それなりの意味が欲しい!
単なる増刷とは言わせない、まさにぼくが欲しいものになっているはずです。
今回の本の動き次第ですが、3巻は夏発刊を目指していて、2巻の新装版も検討中です。
5/5のコミティアでぜひお目にかかりましょう。

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